どうにも間食がやめられない。今日は2時頃にカフェでプリンを食べたし、4時頃にはビーフパイを食べた。夕食後の8時はコーンスナックだ。会社では薬剤疫学プロフェッショナルなんていう大それた肩書きを頂いているし、学会の理事職という立場でもあることから本来的には健康行動の先導者として、あるいは規範者として振る舞わなければいけないなどと思っているのにこれではいけない。
理解と行動の不一致は私だけに限った話ではなく、よくあることだろう。公衆衛生の指導者といったお立場の先生方もすらりとした体型の人ばかりではなく、おそらくは肥満症に悩まれていそうな人は少なくない。医者の不養生(ふようじょう)なんていうことわざだってある。
「行動科学」なるくくりは、そのカッチリとした線引きはないものの、大まかにいえばこのような「頭での理解と行動が不一致なことを学問的にとらえる」分野の総称だ。然るに心理学であったり、医療経済学分野の特にナッジであるとか、ソーシャルマーケティング、「仕掛け学」なんていう表現をしている学問もある。こうしたものはその一部ないしほとんどが行動科学を扱っているといってよいだろう。
理解と行動の不一致を是正する策は、こうした「行動科学」分野のそれぞれからいくつか証明された、エビデンスのある打ち手が見つかっている。
たとえば「ハードルを下げること」。いきなり100点を目指すようなアプローチをするのではなく、ほんの些細な目標設定でスタートすると行動に移せる確率が高まる。
あるいは「環境を工夫すること」。お菓子を目に見えないところにしまう、ということだろう。
またさらには「仲間を見つけ一緒にやる」「周囲に決意を宣言する」等々。なるほど、などと思ってはみるのだが、実際には間食の習慣を是正できていないのだからこれでは何ら説得力もない、というものだろう。
ということで、今はまだそれが出来ていないのだが、「私は明日から間食をやめます」、とここに宣言しよう。
、、、、、やっぱり、「私は明日からなるべく間食の量を減らします」に修正します。何せ「ハードルを下げる」ことは行動科学で証明されているのだからね。
以上
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