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を1無量大数(むりょうたいすう)と読むのだが、PCブラウザゲーム『ガンダムトライヴ』ではこの異常な数値が平然と飛び交うようになり、ちょっとした話題になった。残念ながら2025年5月17日にサービス終了してしまったのだが、もはや数値を大きくできなくなったことが原因だろうか。
モノやサービスの値段が全体的に上がることによってお金の価値が下がっていくことをインフレーションという。略してインフレとも呼ばれ、上述したゲームのように数字等が非常に大きくなっていく状況でもインフレという表現が使われることがある。極端なインフレーションの場合はハイパーインフレと呼ばれ、無量大数と言わないまでも非常に大きな額が流通することになる。過去にはハイパーインフレの結果として「100兆ジンバブエドル紙幣」なるものが誕生したが、残念ながらその後ジンバブエドルはサービス終了、もとい通貨の流通停止という結果になってしまった。
一定期間に国内で生産された付加価値の合計をGDPというが、これには名目GDPと実質GDPの2種類がある。名目GDPはそのまま一定期間に生産された付加価値の合計で、単にGDPという場合はこちらを指していることが多い。対して、実質GDPはインフレ等の物価の変動を考慮した数値である。
例えば去年は100円で10個売れたパンを今年は120円に値上げし、同じく10個売れたとする。このとき名目GDPは20%上昇したことになるが物価が同じように20%上昇している場合、実質GDPは変化しない。このように実質GDPはインフレによる物価上昇の影響を排除して経済状況を見ることができる。
物価高対策は選挙でも主要な争点の一つとなったが、このような状況で私たちが実際に豊かになっているのかを知りたいときは、名目GDPだけでなく実質GDPにも目を向けてみるのが良いかもしれない。最も、豊かさとは本来数値化などできない曖昧な概念ではあると思うが、このブログが0.00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000001%でも社会の豊かさに貢献できたらうれしい。
(オウセイ)
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