BL0151複利( compound interest)

ブログ

君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔の()すまで

 日本の国家の歌詞は古今和歌集の短歌がもとになっているらしく、「あなたの代が、小さな石ころが岩になり、苔が生えるまでの間くらい、長く続きますように」というような意味らしい。おそらくは川の小さな石にほかの石の破片などが付着し、次第に大きくなって岩となることを想定しているのだと考えられるのだが、石が大きくなることで表面積が次第に大きくなっていくので、質量としては「雪だるま式」に増えていくということだろうか。

 お金を預けていると一定の割合でお金が増える。この割合を金利というのだが、お金が増えた状態から同じ割合でお金が増えるとすると、増える量が増加する、というちょっとややこしい概念を複利という。

 例えば10000円預けて一年の金利が1%だとすると、1年後100円増えて10100円になる。では2年目にはどうなるのかというと今度は元本の10000円が1%増加するだけではなく、1年間でプラスされた100円もまた1%増加するので10000円+100円+100円+1円=10201円になる。これがご存知の通り複利という概念であり、簡単に言えば雪だるま式にお金が増えていくということである。

 銀行預金にも金利があり当然これにも複利が発生するのだが、利率(資産運用などで使う金利の呼び方)があまりにも小さいがゆえに、普通に生活しているだけでは複利を知らない、実感しないという人も多い。一方で、資産の運用をする人にとって複利は身近な概念である。

例えば、定期預金は一定期間お金を預け引き出せない代わりに、普通預金よりも高い利率でお金を預けることができる。このとき、一定期間が経つと利子を得ることができるのだが、利子を預けておけば次の期間にはさらに大きな利子を得ることができる。定期預金などで利率について意識している際は、複利についておのずと関心を持つことになるだろう。

近年では新NISAなどをきっかけに投資に興味を持つ人も増えていると思うが、リスク分散という視点で特に注目されているのが、オルカン(オールカントリ―、全世界株式)である。その名の通り世界中(若干偏りがあるが…)に分散投資を行うファンドで、世界経済が成長している限り安定的なリターンを得られるという期待から人気が高まっている。

オルカンは1年で5~7%ほど上昇すると言われているが、間をとって毎年6%上昇すると仮定すると1年で1.06倍になる。2年後には1.1236倍、10年後には約1.8倍、20年後には約3.2倍にもなる。

もっとも、平均6%というのは1年目は2%、2年目には10%というケースもあり、この場合1年目は1.02倍、2年目には1.122倍になる。つまり平均利回り(上昇する割合)が同じであれば、より安定した収益の方が複利による恩恵が大きい、ということになる。そのため、常に安定した利益を出せることが長期で見た際の理想的な投資といえそうだ。

 意外にも複利を人類最高の発明、宇宙最強の力と称賛したのが物理学者のアインシュタインである。複利は目に見えない概念でしかないが、物理学者にそう言われるとなんだか本当にすごいパワーがありそうである。映画「スターウォーズ」の”フォース”のようなもので、すごい力は案外と目に見えないのかもしれない。

(オウセイ)

コメント