先日たまたま配信されていたアニメ『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』の最終回を視聴した。『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』とは登場人物たちが「デュエルモンスターズ」というカードゲームで対戦するアニメである。原作漫画における初期の展開は『闇のゲーム』と称される多種多様なゲームで対戦するものであり、徐々に作中のカードゲーム「マジック&ウィザーズ」を中心としたストーリーに移行していったらしい。
ときに、「ゲーム理論」という学問をご存じだろうか?その名の通りゲームについて研究するちょっと変わった学問なのだが、ここでいう「ゲーム」という言葉は私たちが普段行う遊戯などに限らない、かなり広い範囲を指している。
まずは、じゃんけんというゲームについて考えてみよう。じゃんけんは勝ち、負け、あいこで勝負がつく非常にシンプルなゲームである。ゲーム理論では勝ちや負けといったものを「利得」という言葉で表現する。下の図はじゃんけんの利得を示したものである。
| B氏:グー | B氏:チョキ | B氏:パー | |
| A氏:グー | (0/0) | (1/-1) | (-1/1) |
| A氏:チョキ | (-1/1) | (0/0) | (1/-1) |
| A氏:パー | (1/-1) | (-1/1) | (0/0) |
(左がA氏の利得/右がB氏の利得)
両氏がグーを出した場合、利得は0になる。A氏がグーを出し、B氏がチョキを出した場合、A氏が勝利し、B氏が敗北するので、利得はそれぞれA氏が1、B氏が-1である。ゲーム理論はこのように各々の選択とその結果生じる利得について考える学問である。
じゃんけんでは両者の利得の合計が0になっている。こうしたゲームを「ゼロ和ゲーム」と呼ぶ。ゼロ和ゲームにおいては、だれかのプラスはそのままだれかのマイナスとなる。
なお、利得の合計が0にならないゲームは「非ゼロ和ゲーム」といい、勝ち負けがつかないタイプのゲームが該当する。例えば、FXは誰かが得した分、誰かが損をするゼロ和ゲームだが、株式投資は全員が得することもあれば全員が損したりすることもあり、これは非ゼロ和ゲームである。こうした複数人が絡む社会行動もゲーム理論における「ゲーム」である。
初期の『遊☆戯☆王』ではないが、ゲーム理論にはこのように数多のゲームが存在し、私たちの生活で直面する状況に関連したものも多い。人生は選択の連続などというが、ゲーム理論的にいえば人生はゲームの連続といえるかもしれない。
(オウセイ)


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