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BL0030 科学的方法(scientific method)

先日、ネット記事で“ごく普通の会社員が「1億円以上の資産」を投資でつくれたシンプルな理由”という記事を見つけて読んでみたのだが、呆れてしまった。この筆者は25年間にわたって個人投資家の相談を受けてきたというのだが、その中にあって普通の会社員...
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BL0029 自己開示(self disclosure)

見ず知らずの人とすぐに仲良くなるという才能の持ち主は、おそらく自己開示が上手にできる人なのだろうと思う。自己開示というのは心理学用語で、自分のことを相手に開示することを指す。なあんだ、文字通りか。それでどうして学問用語なのだ、と言われそうだ...
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BL0028 課題の分離(Separation of tasks)

先日の新聞には読者からの「エレベーターの“開ける”ボタンを押してあげている私に、何もリアクションせずに先にエレベーターを降りる人がいて腹が立つ」といった投稿があった。それが贅沢な欲求なのかどうか、というのがその読者からの悩み相談である。確か...
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BL0027 承認欲求(need for approval)

自民党の女性議員数名が海外研修先のフランス、エッフェル塔の前で楽しそうにエッフェル塔のポーズをしている写真をネットに投稿したところ、それが不評を買って炎上しているらしい。無理もない話だろう。元々、公務員の“研修旅行”というのは本当に研修なの...
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BL0026 優越コンプレックス(superiority complex)

とある野党の代表が政治評論家に対して「政治評論家を辞めて欲しい」といった発言をしたらしく、当該の評論家も売り言葉に買い言葉、「あなたこそ政治家を辞めて欲しい」と発言したそうだ。やれやれ。私は科学が好きなのだが、その理由を逆説的にいえば非科学...
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BL0025 個人心理学(individual psychology)

アドラーが日本でも知られるようになったのは、岸見一郎氏の著書「嫌われる勇気」がベストセラーとなった、2014年の頃だったかと思う。フロイト、ユング、アドラーの三人を称して、心理学の三大巨匠と呼称するそうだが、心理学という学問の創始者といわれ...
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BL0024 確証バイアス( Confirmation bias )

ヒロスエさんという女優さんが料理人と不倫したということで事務所に無期限の謹慎を命じられたらしい。契約していたコマーシャルも全て利用が停止されるという。タレントという商売はイメージが売り物なので致し方ないことなのだろう。一方で相手の人は職業が...
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BL0023 パレイドリア現象( Pareidoria )

人は事象を認知する際に、そのものを認知することが出来ない。これは認知バイアスという、私たちの中に多かれ少なかれある“色めがね”でしか物事をとらえることができないからだ。賛成意見を言われただけなのに「ワタシに好意があるのかしら」と感じたり、反...
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BL0022 敵意帰属バイアス( Hostile attribution bias )

満員電車は辛いものである。群衆に押し込まれて偶発的に自分の前の人をやむを得ず押してしまうことがあるが、その人が「わざとやったに違いない」と思い込んでしまい、意図的に私をひじで突きかえす。やれやれ。満員電車をよく使っている人ならば、よくあるこ...
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BL0021 認知バイアス( cognitive bias )

下手なダジャレを言いたいわけではないのだが、「認知バイアス」という言葉が広く“認知”されないものだろうか、と常々、感じている。要するに認知のゆがみのことで、定義的には「自分の思い込みや周囲の環境などによって無意識に合理的ではない判断をしてし...