ジャムの法則(jam study)

ブログ

餃子が有名な町中華のチェーン店に行くことがあるのだが、毎度のことながら何を頼むのが正解か悩んでしまう。とりあえず餃子は少し食べたい気がするし、天津飯とかチャーハンなんかもタレだとか具材だとかが多種で決めきれない。麺類にもゴマ団子とかにも心を揺さぶられてしまう。

とりあえず何かを選んで注文するのだが、注文した後もなんとなく注文しなかったメニューのことが気になったりしてしまう。かといってたくさん食べられるものでもないし、カロリー過多は良いことでは無い。

コロンビア大学のアイエンガー教授が行った研究は“The Jam Study”として有名で、パンにつけるイチゴやマーマレードといったジャムの種類をどの程度の種類、用意したら最適なのかという研究である。

具体的にはジャムの種類を24種とたくさん用意するよりも6種しか用意しなかった方が購買率が高かったということである。それもかなりの大差がついたそうで、24種も用意した方は購買率が3%、一方の6種の方は30%だったという。

ここから導き出された心理学的な法則は「ジャムの法則」として知られている。もう少し学術的な表現としては「選択過多」というのだが、ヒトはどうやら選択肢が多すぎると混乱をきたしてしまってどれにするか決められないらしい。あるいは何かに決めると「別のジャムを買った方がよかったかも」という後悔、“不快感”のような感情が発生する。

こうした研究は心理学分野で度々、繰り返されるものだが、必ずしもこのような結果にはならないぞ、という研究結果もあるらしくその辺りが自然科学ではなく、心理学というソフトな分野の限界でもあるだろう。文化の違いでヒトの行動は一致しないこともしばしばある。ただ、「ジャムの法則」の研究結果は我々にも思い当たるフシがあるのではないだろうか。

ということで、その餃子が有名な町中華に行くときにはジャムの法則、その後悔を前提としていかなければならないということだ。

その点、近所にあるラーメン屋はジャムの法則のような憂いがない。基本的にはラーメンかチャーハンの2択だ。ということで今日はそのラーメン屋にしようと思うのだがさて、ラーメンにするか、それともチャーハンにするか。2択は2択で悩ましい。

以上

コメント

タイトルとURLをコピーしました