お台場にある商業施設「ダイバーシティ東京プラザ」は自宅から遠くないのでたまにお昼ご飯を食べに出かける。恐らくであるが台場の街(シティ)とダイバーシティ(多様性)とをかけたネーミングにしたのだろう。
思えば、台場での街づくりが始まった頃は「ダイバーシティ」、つまり多様性という概念がまだ日本では知られていなかった時代である。コンセプトとしては多様な人に集まって欲しいという思いもあったのだろうが、実際のところは割と似通った人たちが集う場所のように感じる。つまりは巨大ガンダム(ダイバーシティ東京には大きなガンダムが飾られています)に吸い寄せられるような、比較的若い世代がレジャー目的で訪れる、言うなれば多様性というよりは一様性に近い印象である。
他方、先日はじめて訪れた大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)ではその群衆の多様性に大いに驚かされた。コンセプトとしてはダイバーシティ東京と同じようにアニメキャラやゲームコンテンツが売りなので、本来的には近しい人たちが集まってはいるのだとは思うのだが、何より驚くのは人種や発話している言語が本当に“多様”なのである。日本でこんなにもたくさんの人種、国籍の人たちが集う場所は他にはちょっと無さそうである。
「超多様性」というのは若い人が気軽に“超”をつけて“超イケてる”だとか“超うぜー”だとかいったノリの表現ではなく、れっきとした社会学用語である。従来の多様性という概念が現代ではさらに拡大し、国籍、民族性、年齢、性別、職業に加え、障害であるとか社会的権利であるとか、こうした個々の違いを認識する姿勢のことを指す。
その意味ではUSJは多様性に大成功しているといえるのだろう。何がそれをもたらしているのかは私にはよくわからなかったものの、少なくとも日本企業である任天堂由来のマリオやドンキーコングのキャラが愛されているのがよくわかり、何だか誇らしくもあった。人気過ぎてとてもアトラクションを待つ気にならないほどである。
一方で、ハリーポッターやジュラシックパークといったコンテンツは舶来ものである。その意味でコンテンツにしても来場者にしてもまさに文字通り「ユニバーサルだなぁ」というのが感想である。
もちろん、多様性のない(?)人達が集まる「ダイバーシティお台場」が良くないというわけではないし、これからもランチなどでお世話になることだろう。ただ、名前についてはちょっと変更を考えてみてもいいのかもしれないと思ったりもしている。
以上


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